ブライズメイドとは
ブライズメイドとは、花嫁の付添人、立会人として花嫁の側に立つ女性たちのことです。主に花嫁の友達、姉妹、親族から約2~5名の女性が務めます。そのうちの1人がメイド・オブ・オナーとして立会人のリーダーになります。
新婦が引き立つよう統一感のある華やかなドレスとお揃いのブーケを持ち、式に華を添える大切な役割です。
中世ヨーロッパでは、花嫁の幸せを悪魔が妬んで不幸をもたらすと考えられていました。花嫁と同じような衣装を着た女性が並ぶことで悪魔の目を惑わせていたことがブライズメイドの由来とされています。
ブライズメイドの役割
一番の大きな役割は会場に華を添えることですが、他にもさまざまな役割があります。
準備段階には、前祝のイベント「ブライダルシャワー」の企画、演出や段取りの打合せから関わります。
式の当日は花嫁のサポートが一般的。具体的にはこんな役割があります。
1.ブライダルシャワーを企画する
2.お揃いのドレスとブーケで会場に華を添える
3.花嫁のドレスをなおす
4.証人として挙式に参加する
5.バージンロードを入場する
6.指輪の交換時にグローブとブーケを預かる
7.フラワーシャワーを配る
8.ブーケトスの花を手渡す
9.ゲストを会場へ案内する
10.引き出物をゲストに渡す
これらをすべて担う訳ではありませんが、緊張と不安でいっぱいの花嫁の心強い味方となる役割であることがわかります。花嫁さんやウェディングプランナーと話合いながら、このうちのどれをブライズメイドが行うかを決めていきます。
他にゲストに頼むお仕事
アッシャー
新郎側にもブライズメイドと同じ役割の男性数名がおり、「アッシャー」「グルームスマン」と呼ばれます。バージンロードを敷いたり、ブライズメイドのエスコートなどを行います。また二次会の幹事も大切な役割のひとつです。ブライズメイドとアッシャーは基本的に同じ人数、服装のカラーも統一します。
フラワーガール&リングボーイ
フラワーガールは、バージンロードを清めるために花びらをまきながら花嫁を先導して歩きます。リングボーイは、花婿の後ろを歩き、リングピローに乗せた指輪を運ぶ役割です。
どちらも3~8歳ぐらいの新郎新婦の親族や友人のお子さんが務めることが多く、そのかわいらしい子供たちの姿が新郎新婦の緊張や会場の雰囲気を和やかにしてくれます。
ドレス選びで気を付けること
まずは、花嫁が引き立つよう会場に華を添えることが大前提です。当然ながら、花嫁より目立つ服装はNGです。ブライズメイド同士のドレスは統一感を持たせること、カラーやデザインはイメージする式のテーマカラーに合わせること。この2つさえ守れば、ドレス選びの9割は成功と言えます。
ブライズメイドの服装マナー
ノースリーブはNG?
本来ブライズメイドと花嫁は同じような衣裳を着ていました。その名残からブライズメイドのドレスもウェディングドレスのように、ノースリーブやベアタイプが主流です。一般のゲストドレスのように、羽織りを合わせなくても良いとされています。
スカート丈のきまりは?
スカート丈についても厳格なマナーはありません。ショート丈からロング丈までさまざまです。会場のトーンを意識して、あまりにも短すぎるミニ丈やカジュアルすぎるものは避けましょう。
NGなカラーは?
また、お呼ばれドレスで最もNGとされている白ドレスもブライズメイドにおいては取り入れられる場合があります。式のテーマカラーが白であったり花嫁の希望で全員がベージュ系のドレスを着ることも珍しくありません。逆にモノトーンのかっこいい式希望の花嫁さんがブライズメイドドレスを黒に指定する場合もあります。
カラーやスタイルに厳粛なマナーはなく、主役である新婦が望むものであれば基本的にはOKと考えて良いでしょう。
ブライズメイドQ&A
Q. 新郎新婦から頼む?
友人から提案する?
基本的には新郎新婦から、仲の良い友人や親族にお願いします。新郎新婦がドレスから靴まで用意する場合と、カラーを指定して友人にドレスを用意してもらう場合があります。
近年はドレスを揃えるスタイルだけを取り入れる場合もあり、友人が主導でドレスを選び、各自で負担することもあるようです。ただドレスを揃えるのは式の演出にも関わることなので、友人同士だけで決めずに必ず新婦に相談しましょう。
基本的には新郎新婦から、仲の良い友人や親族にお願いします。新郎新婦がドレスから靴まで用意する場合と、カラーを ...▼
Q. 費用負担はどうする?
大切な役割を友人にお願いするため、ブライズメイドドレスの費用は、基本的に新郎新婦が負担します。ブライズメイドが持つブーケは新婦のブーケよりやや小ぶりのもので、こちらも新婦が持つブーケに合わせて新婦が用意します。
友人が各自でドレス費用を負担する場合は、友人から提案をしてドレスを揃える場合、もしくは、ドレスは各自で負担する代わりにご祝儀を頂かない場合などです。
海外挙式であれば、旅費を各自の負担にする代わりにご祝儀は頂かず、ドレスも新婦が用意することも珍しくありません。
後で揉めることが無いよう、費用については事前にはっきりさせておきましょう。
大切な役割を友人にお願いするため、ブライズメイドドレスの費用は、基本的に新郎新婦が負担します。ブライズメイド ...▼
Q. ブライズメイドに対して
どんな配慮が必要?
費用負担以外で気を付けるべき点は、ブライズメイドもゲストとして楽しんでもらえる工夫をすることです。料理を食べる時間が取れない、といったことにならない進行にしましょう。また、席を立つ機会も多いので移動しやすいテーブルに席をまとめるなどしても良いかもしれません。
ブライズメイドを依頼する際には、ブライズメイドギフト、ブライズメイドボックスと呼ばれるちょっとしたお礼を用意します。式の当日に付けられるフラワーリストレットなどのアクセサリーやメイク小物、バスグッズやキャンドルなどの雑貨を人数分用意すると良いでしょう。
費用負担以外で気を付けるべき点は、ブライズメイドもゲストとして楽しんでもらえる工夫をすることです。料理を食べ ...▼
Q. アッシャーとセットで
頼まなければダメ?
本来はブライズメイドと同人数の男性にアッシャーを依頼しますが、日本ではブライズメイドのみの演出も多いようです。
芸能人の海外挙式が火付け役?!
日本でブライズメイドが流行り始めたきっかけと言われているのが、ハワイで行われた小栗旬さん・山田優さんの挙式・披露宴。山田優さんが親しい友人数名にお願いし、お揃いのドレスを着てパーティーに出席してもらったことから人気に火がついたと言われています。
また海外ドラマ「ゴシップガール」や映画「ブライズメイズ」の中でブライズメイドが登場し、日本でも注目されるようになりました。いまではゲスト参加型のウェディングとしてブライズメイドも定番になりつつあります。